本屋は魔窟


本屋は魔窟。
毎回目当ての1冊だけ買うつもりが5、6冊抱えて出てきて首を傾げて「まあ、いいか」と帰路に着く。

前職について2年目くらいでじんわり人生に漠然とした不安を感じるようになってから、その不安が爆発しそうになると自己啓発本を手に取る癖がついた。

年々啓発本やビジネス書を手に取る回数は増えて今まで正直どれくらい買ったかは覚えてない。
保管スペースが限られてるから定期的にまとめて古本屋に売りに行ったりもした。

逆にここ2年は少し変わった。
仕事で心を壊しかけて2年連続自宅の床に這い蹲る夏を過ごした。真夏に出勤しない幸せを少し覚えてしまった。
最初の休職明け直前。
長崎旅行から帰ってきた日は、駅まで迎えにきてくれた母の車の助手席で、仕事が続く日常に戻るのが怖くて涙が止まらなかった。
これ以上自分の生き方を仕事(職場環境)に寄せることに限界を感じて、逆にビジネス書の類を衝動買いすることはほぼなくなっていた。

代わりに、好きな本を買う機会が増えた。
仕事に直接関わらない図鑑や画集、写真集。
占いや絵の描き方、配色、カメラの本。
漫画をガッツリ買い揃えるのもかなり久しぶりにやった。東京卍リベンジャーズはいいぞ。
相変わらずビジネスや自己啓発書の棚周辺をウロウロするけど、「救いを求めて」ではなく単に「何か面白い話ないかな」という気持ちで手に取るようになった。

最近は、心が死んでる時はあえて近寄らないでいたスピリチュアルの棚を見上げることも増えた。
訳のわからない陰謀論じみた本ばかり並んでるのかと思ったらそういうわけでもなく、とはいえ日常的に幅広い情報に触れない人からしたら気味悪がられそうなそんな本があったりして面白い。
黄金律について書かれたハードカバーながら薄手の本をその棚から拾いあげたけど未だに中身は理解できない。数学は嫌いではないが苦手だ。
今日も表紙が綺麗な本を2冊そこで見つけた。
ただし今日はタイトルがガッツリそんな感じの笑

『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』
『幸福についての小さな書 よりよく毎日をおくるたしかなこと』

わぁ…(゚ω゚)
改めて見てみると2冊とも白くて手触りがざらついた厚めのカバーで表紙の文字が箔押しでキラキラしてる。こういうのに弱いの、インク沼でも発揮してる(手持ちのインク9割ラメ入り)。

年間何冊読んだ〜とか数えるのは大した意味はないなと思ってるが、自分がどんな本を読んだかは記録してみてもいいかもしれない。
続く気はしないけど。