シン・ウルトラマン感想

※ネタバレ注意

まだ見てない人は他人の感想やらネタバレを読む前に1秒でも早く近くの映画館で見てほしい。
過去作の履修とかいいから。
特撮系好きな弟曰くウルトラマン最終回とウルトラQの今作出演怪獣回くらいは見といた方がいいだろとのことだけど、映画見てから履修でもいいと思う。
現に私はウルトラマンそこまで詳しくないし(ウルトラマンが最終回で負けたことは知ってる)
どうしても何か予備知識が欲しいなら私は空想科学読本(1~3あたり)のウルトラマン関連の考察を読むことをオススメする。

※以下、超ネタバレ!!!※

ラスボスが怖くて泣いちゃった。
比喩とかじゃなく、マジで怖くて涙出た。
何かに恐怖して泣くのは10年以上ぶりか?
絶望は数値化できるんだ。
ただこの数値の恐ろしさがピンときたのは柳田理科雄先生の空想科学読本のおかげもある。読んでなくても劇中の解説と映像で嫌でもラスボスのあの恐ろしさは伝わると思うのだが。

『無警告に1兆度の火の玉が地球に向けて放たれる 』

科学読本で1兆度の炎がどんな威力か文字だけ読んでた時はゲラゲラ笑ってたし正直イメージできめなかったけどリアルにその状況を映像で再現たらあまりにも為す術なくて怖くなった。
現実には万が一にも起こりえないかもしれなくても「もしそうなったら」の可能性を見た時あんなに恐怖を感じるとは思いもよらなかった。
惑星破壊装置(←正式な名前があるけど忘れちゃった)の名前がゼットンて聞いた瞬間「うわガチ焼却処分…」て真顔になったし球体がどんどん変形してゼットンのフォルムが出来上がってくのが本当に不気味で恐ろしくて55年前ゼットンに敗北したウルトラマンを目の当たりにした子ども達に思い馳せてた。当時の子ども達の絶望追体験。とはいえ当時は1兆度の火球で屋内をちょっと燃やしただけらしいが(未履修)
太陽を背にして全貌が明らかになったゼットンの気持ち悪さよ…元々の怪獣の方のゼットンから外見が気持ち悪くて直視するの苦手ではある。顔が人間と同じパーツ、位置で出来上がってないモノって嫌悪感感じない?

アートブックでゼットンのデザイン案も見ると変形の過程が使徒なのよ完全に(笑)
映画見てる間は「えぇ…もしかしてあのゼットンの形になるのこれぇ…」て身構えててそこまで思考が及ばなかったけど線画で見るとラミエルのお友達感がすごかった。

これは余談ですが今回はシン・ゴジラと比べて総理大臣はじめ官僚達の駄目っぷりが腹立たしくもありつつ鱗滝さんも驚きの判断の早さで絶妙な駄目さを演出されてたなと思う。
それとまた別のところで総理大臣(役の方のお顔そのもの)がなんでか終始ムカつくなと思ってたんですがパンフ確認したら大怪獣のあとしまつに出演されてた。そ れ で か 。
大怪獣の爪痕デカすぎ問題。いい加減この呪縛から解き放たれたいけど忘れたくても映画見る度に思い出すんだからある意味すごい。しかももう一人大怪獣の内閣いて笑っちゃったね。
ほんと事ある毎にディスってて読んでる人に申し訳ない。
逆に(?)シン・ゴジラで見たお顔もちらほら、声だけで出演してらっしゃる方もいてエンドロールも面白かったかもしれない。

米津さんの歌う主題歌も良くて金曜日からずっと聴いてる。隙を見てまた見たい。