大名倒産見てきた!

面白かった!よ!!

庶民から大名になったけど100億の借金!返せなければ切腹!っていう予告通りの本編で結末以外はネタバレもクソもない気がするのでちょこっと感想。

あらすじは公式YouTubeを見てください。
90秒あれば大丈夫です。

大名倒産を命じられた主人公:小四郎、ただ倒産を待つだけではなく取り急ぎ返さなければならない借金(未払金)をまず返そうと動くんですよね、え、えらーーー!!
しかもその借金、新たに藩主となったばかりの小四郎にとっては寝耳に水で、「オレそんなの知りませんよ、先代の借金でしょ!」って言いそうなところを初手で謝罪するんですよね。
す、すげぇ…
現代社会で例えるなら、入社したての職場で配属された部署の仕事もよく分からない&前任者不在なところを取引先から「この仕事間違ってるんだけど!」と責められてるようなもんですよ。
反論せずに謝罪できるか?私はできないだろうな…
恐らく形式的には謝罪一択なんだけど内心はらわた煮えくり返ってると思う。
でも冷静に考えると取引先からしてみればこっちの社内状況なんか知るよしもないですからね。

そこから城に帰って藩の財政状況を家臣から聞き出しこれはアカン!と蔵の使ってないものを売るところから少しずつ小銭を稼ぎつつあの手この手で出費を抑えていく流れは『王道節約術を借金25万両の貧乏大名がガチでやってみた!』って動画にしたらバズるやつでした。

武士道とは死ぬことと見つけたり、という価値観に対して無闇に命を使い捨てよということではなく、精一杯やれることをやって生き抜きなさいってことよ。それに何よりあなたが死んだら悲しむ人がいるんだよ、となんだかつい先日のコンサートでRevoさんが語ったことと近いようなテーマが大名の財政再建を通して描かれてました。

正直に言えば所々にダルいな〜ここもっと短くできなかったのかな〜と邪念が過ぎったりした場面もありはしたものの、大きなストレスもなく、笑えるところは笑える作品でした。


これは余談ですが(※読まなくていい)

割とどんな作品でもよっぽど意味不明とかなにもかも不愉快でない限りは「面白い」と評価する自覚があるのでSNSでつまらないとか展開が読めたって感想を見掛けると「あれ、私おかしいのか?」と考えてしまって
、感想が人と違うことくらい当たり前なんだし自分の感想に根拠なく自信持ってていいはずなのに「正しいか正しくないか」を『判断』する癖がついて自己効力感や自尊心を自ら下げていったんじゃないかという気づきを得た。
例に漏れずに今日もそういうのを見てしまったんだけど、「いや別にこの人は先が読めてつまらなかっただけで私が楽しんだ事実は変わらないわ!?」と我に返ったので自分の感想書きにきたのでした。
死ぬほどSNSが向いてないのだわ…