初日に見てました。
ネチネチ(語弊)感想書いてたら日数経ってしまいました。
全く宣伝なくて、公開の数日前からチラホラTLであまりにも宣伝されてなくね?と話題に。
公開1週間前に劇場でポスターを見掛けたような気がしますがまさかジブリだったとは。
タイトルから自己啓発系の場で話題に挙がる書籍「君たちはどう生きるか」が原作なのかと思ったらどうも違うようでした。
エンドロールで原作も宮崎駿さんでしたので…つまりオリジナル作品ということですかね。
ここまでなんの触れ込みもなしな作品ですので一応ネタバレ防止で感想を以下に伏せて置いておきます。
※ネタバレ注意!
※物語の展開等ボロボロ出てきます、鑑賞予定の方は鑑賞後に読むことをおすすめします!
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舞台は戦時中の日本。
戦火で母を亡くした牧眞人は父の再婚を期に東京を離れ、再婚相手であり先妻ヒミの妹・夏子の実家に住まうことになる。
大きな屋敷の裏にはヒミと夏子の大叔父が建てたと言われる、今は封鎖された塔がありそこでは不思議なことが起こるという。
奇妙なアオサギに誘われ、眞人は塔に足を踏み入れる…
最初に簡潔に感想を述べますとこの作品、「面白いかと問われると答えに窮する、終始『君たちはどう生きるか』問われ続けて居心地が悪い」になる。
それは面白くないと同義では?と言われればそうかもしれない、それこそこの映画のタイトルに還る問いではないかと思う。
よくわからない、の方がいいかもしれない。
エンタメは楽しめればなんでもいいと思ってる(た)ので、その点で言えばそこまで楽しんだとも言い難い。
世の中の「エンタメからメッセージを受け取るべし!」みたいな風潮、圧力のようなものはあまり好きではない。楽しかった、ただそれだけで許されないのははっきり言って面倒極まりない。
メッセージを受け取ったと思った人間は、それがどんなメッセージか伝えるだけでよくて、メッセージを受け取らない・受け取れない人間を責めるなんてことはしなくていい。
ただそんな私は今回『君たちはどう生きるか』を「この映画は何を伝えたいんだろう」という視点で鑑賞することで「面白くないな」を自主的に回避したつもりである。
そんな視点で鑑賞した結果が、「君たちはどう生きるか問われ続けるように感じる」
眞人ははじめ、夏子が何を語り掛けても相づちを打つことさえもしない。
自分が新しい母親であること、お腹に妹か弟がいること、屋敷のこと、夏子が何を話しても反応しない。
転校先からの帰り道、道端の石を自分で頭に打ち付けて血を流して帰宅すると夏子も父親もお手伝いの老婆達はとても心配する。
父親が誰にやられたと聞いても、転んだだけと嘘をつく。
父親は父親で、犯人がわかればどんな嫌がらせか脅しかをするつもりなんだろうという雰囲気がだだ漏れで見ているこっちが恥ずかしくなる(現代の価値観からしたら)古臭い匂いがした。
眞人はもちろんのこと、他の登場人物も何かどこかが欠けている、現代にもどこにでもいそうな、“生きてるナマの人間”ぽさがあった。
今自分で書いて気付いたが、それで冒険先が死の国なのか(?)
でも死者が多いだけで生者がいないわけではないのは、なぜ…?
もしかしたらあの世界に落ちるのは生き方を変えるチャンスなのやも?
眞人はある日姿を消してしまった夏子を探すために“死の国”へ行くことになるのだが、道中2度も死にそうな目にあいながらやっと見つけた夏子に「なぜここへ来たの!私がいない方がいいと思ってるくせに!あなたなんか大嫌い!」と追い返されてしまう。
何も語らなかった眞人の心は夏子に伝わっていたんだと思う。
現実でもよくあることが起きていた。
誰かを拒絶する気持ちは口に出さなくても周りや本人に伝わっているものだから。
出会いから優しく接してくれた夏子に強く拒絶されて初めて眞人は『夏子が新しい母親になること』を受け入れる。
初めて「夏子母さん」と彼女を呼ぶ。
ここが転機なんだと思った。
死の世界はギリギリのバランスで組まれた積み木そのもので、崩壊寸前。さて、どうする眞人。
思考を巡らせようとすると固めの文体になりがちだけど実は1番楽だったりする。
果たしてこれは感想…?
一旦キリもいいのでこの辺で。
また書き足りなく感じたら追記していきます。
果たしてこれは感想?(2回目)