リョーマ!The Prince of Tennnis 新生劇場版テニスの王子様(Decide)感想

2021年9月3日㈮、とうとう公開されました。我らがテニプリの新作劇場版が!!
初日は見送り、次の日にあたる9月4日。
さていつ見に行こうと上映スケジュールを確認すると舞台挨拶中継ありの回に間にあう!!!???ということに気付いてさくっと行ってきました。

ありがとうテニプリ、これからもよろしく!!!

ベストゲームが公開された頃(2年前くらい?)に情報が初出で、旧テニと新テニの間の空白の3ヶ月間のリョーマが描かれる!!とは当時から聞いてはいたけど正直リョーマにそこまで興味がなくて(ごめんなさいね!!ライバル校推しなんです)しかも3DCGとか大丈夫~~~???って感じで初期の期待値は激低だったんですよね!!
それでもやっぱり出戻ってきたジャンルだしまあ万が一推しがいそうだったら見るか~くらいの気持ちで時が少し流れて忘れた頃に続報!

タイムスリップしたリョーマがテニスギャングとラップバトル!!

なんて????perdon??????????????????
タイムスリップしたリョーマがテニスギャングとラップバトル?????????????

テニスせんのかーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!
さすがテニプリ、いつでもファンの誰も想像しないワードがぽんぽん出てくる!!!!テニプリだもんな!!!!!知ってた!!!!!!!
とはいえテニスギャングとラップバトルis何っちゅー話ではある。テニスしなかったらどうしようという今となっては愚かにもほどがある心配が芽生えるも意味不明過ぎてまた忘れた頃に続報を受けます。

SING×DANCE×PLAY新次元アドベンチャー!

( ^ω^)・・・

私の言いたいことわかりますよね?????????????

テニスせんのかーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!(2回目)
歌って踊るんかい!!!!!!!!!!!テニスは!!!!!!!?????するんか!!!!!!!ならよし!!!!!!!!!!!!

DecideとGlory二本同時公開!!!!

もうツッコむのやめていっすかね。いっすね。はい。え、なんて???????????

予告にツッコみ入れ過ぎてすでに字数がやばい。けどこれはもうこの勢いでそのままいきます。2万字越えの感想書いてる人もいたし大丈夫(なにが
予告編だけで息切れするほど笑わせてくるジャンルもそうないですからね、この出会いに乾杯…

二本同時公開については一部登場キャラが違って物語がパラレル進行していく、ポケモン映画の黒の英・雄白の英雄みたいなものですね。私はDecide見ました。最推しのいる学校の部長が出るのでね。そのうちGloryも見る。

とりあえず開始10秒でフルスロットル。振り落とされるんじゃねーぞ!!
もう最初からクライマックス。誇張表現ではなく、マジでクライマックスなんですよ冒頭の試合!!あれは旧テニのラスボス戦ですからね…
観客が全員歌って踊り出すんですが対戦相手校の立海面子は踊ってても顔が笑ってなくてうおおおぁぁぁ…(心理ダメージ)
そりゃそうだよ無敵の神の子彼らの部長幸村精市が負けそうなんだもんよ鬼気迫るわそんなもん。

話が前後してしまうけど舞台挨拶で監督が「大切なものを守る」がテーマの一つだって仰ってましてね。本編見る前にこれを聞いてたから割とスっとストーリーが入ってきたかなってのはある。聞いてなかったら「どういうことだってばよ」状態になってた可能性が無きにしも非ず。
いや聞いてたとしても全ては理解できないけど。
もしテニプリミリしらで見に行く方は↑がテーマの一つだってことだけ覚えておけばヒロインの竜崎の行動の理由がわかるかも?
足を引っ張るだけのヒロインに見えてそうではない、という。監督も作者許斐先生もそういうヒロインはいやだ、と(もっと柔らかいニュアンスの言い方だったとは思う)

これについては私は割とわかるけどわかりたくないけどわかるスタンスで(ややこしい)…
確かに足を引っ張る“だけ”のヒロインって見ててやだなって思うんだけど第三者目線の「やだな」と足を引っ張るヒロインの自己嫌悪にシンクロする「やだな」があって。観客(第三者)や周りのキャラがマイナス感情を抱くのがしんどいというかツラいときがある。
悪気があったわけじゃないのに責められるのってイヤじゃないですか。お互いの理解不足から生じる不協和音に私はどうしても心がザワつく。
そういう不協和音を描くから後の展開でカタルシスが得られたりするんだろうけど。

思いの外長々脱線したけどヒロイン=足を引っ張るだけの存在というイメージから脱却しつつある中であえてそういう面をたくさん持ってる桜乃が描かれたことにもきっと意味があるんじゃないかと思います。別に強くなくてもいい、かよわくてもいいんだよって。
桜乃とは真逆で体つきはしっかりして背も高くて一人称がオレでテニスも腕力も強いエメラルドという女性も出てきますが彼女の存在も併せてこの辺はもっとまじめにゆっくり考えていきたい。

本編の話に戻ろう。

先にも書いた通り全国大会のラストゲームがいわゆるOPムービーにあたる立ち位置で何度でも言いますけど立海推しには大変心が痛むシーンでもありますね。でもそこでかかるDear Prince・・・とそれに合わせて踊る観客がテンションを強引に押し上げてくるんですよここでちょっと泣いたまである。
予告編でのダンスはほぼこの冒頭シーンですね。
まさかその後も歌って踊ると思わなかったです。突然アニメ版テニミュが始まる感じ。

なんやかんやでその後アメリカに武者修行に出たリョーマはたまたま家族旅行でアメリカに来てた桜乃が地元のチンピラに絡まれてるとこを助けるんですがこれ恐らくテニスの王子様第1話の再現!?
でこれすごい大事な話なんですけど今回作者の許斐先生曰くリョーマと桜乃の関係はラブではないんですよね!!
先生直々に監督に「ラブに見えないように」ってオーダーして作り込まれてるんですよ。リョーマと桜乃の関係が好きな人間にもリョーマが本当に大好きな人間にも配慮されてるなって。まあそのラブに見えないようにはもっと後のシーンなんですけどマフィアに追われて逃げ込んだ教会で歌い踊るんですけど絶対に手が触れないんですよね!
逃走中も手をつないだりとかしないの。抱き寄せたり意味深に頬に触れたりそういうの一切なし!!!!すごくないですか???????

までもリョーマの好みのタイプが「ポニーテールの似合う子」って知ってるファンなら「お?お?(ニヤニヤ」なシーンが一瞬ある。ほんと芸が細かい。

話が前後左右上下過去未来もう結構ごっちゃごちゃなんですが現代、桜乃を助けたいならとテニスギャングに賭けテニスを挑まれなぜかラップバトルで勝利するリョーマ君。情報量が異常。
しかし相手はテニスギャングなので桜乃にナイフを突きつけます。その手を目掛けてリョーマが打球を放つのですがどこからかもう一つ撃ち込まれた打球がありボールが衝突!!!

過去へタイムスリップ!!

なんでや工藤…
これがテニプリだからだよ服部…
そうか~テニプリやったらしゃーないな

正直テニプリじゃなくてもタイムスリップするくらい漫画アニメじゃよくあるし別に驚きはしませんけどね!

なんせリョーマの理解力が爆速で過去に飛んで1分するかしないうちに「過去にきちゃったかも」ですからね。さすがテニスの王子様:越前リョーマ。
リョーマの憧れ、父越前南次郎が引退に追い込まれた試合(全米オープン)が見られるかも!!とすごいワクワクしてるんですよ。
どうしようとか未来に戻る方法を探そうとか一切なし!気持ちよくサクサク展開していきます。
リョーマは「テニスって楽しいじゃん!」の気持ちが第一でそれをこっちもわかってるからどうにかして親父の試合を見たい!っていう方向に動くリョーマになんの違和感もないんですよ。ここはテニプリとファンの間の信頼関係なのかな~って書きながら思いました。

それからもう即この時代の南次郎に会っちゃうしなんなら過去の自分にもあうしタイムスリップもののタブーをいくつも踏み抜いてるのに全部「テニプリだから大丈夫だろ」という安心感。全編「テニプリだから」で納得できてしまうから余計なストレスが殆どかからない。奇跡のような映画ですねほんと。

その後桜乃が誘拐されたりリョーマが単身マフィアに乗り込んだり南次郎が助けにきて事なきをえたり逃走劇繰り広げたり、最終的に逃げるのをやめて敵に正面から勝負挑んだり(もちろんテニス)この辺は割と王道なストーリー展開だった気はするんですよ。テニプリという属性が付加されてるがゆえに理解が追い付かなくなるけどテニプリだから仕方ないですべて理解可能になる…もうそろそろ自分が何言ってるのかわからなくなってきた。

今回尺の大半が逃走劇なんですがその終盤のとあるシーンで2パターン上映の意味が出てきます。珍しくリョーマが弱音を吐いたときに誰が導くかという違いなんですがこれがDecideでは手塚と幸村、Gloryでは跡部と白石で演出が変わる仕様。
今俺はアメリカにいて過去にいるかもしれないしいないかもしれないと説明するリョーマに対して「そうか」で話を聞く手塚部長器でかすぎません??リョーマに負けない爆速の理解力。さすが手塚国光は次元が違う。
「苦しいとき、お前ならどこにリターンを返す?」という手塚部長の問いかけである決意をするリョーマ。

ここから怒涛のクライマックスまで一気に駆け抜けますがまーずは何といってもリョーマVSエメラルドのテニスバトル!!
バトルって書きましたが至って真面目なテニスの試合です。
ここでも歌が入るんですがとにかく楽曲(DANGER GAME)がかっこいい!!リョーマ役の皆川さんとエメラルド役の朴璐美さんの歌声がとんでもないかっこよさ!!
メロディや歌詞は一切覚えてませんがとにかくかっこいいの一言に尽きる。決着とともに曲も終わるんですがもっと聞かせて!!!ってなりましたね。
いやもうほんっと…監督がエメラルドを作って声優さんを決める段階でぜひ朴璐美さんにお願いしたいって仰ってたというエピソードを舞台挨拶で聞いてましたがこの曲聴いた瞬間監督の判断は正しい…って心底感じました。

その後いくらか紆余曲折あり、リョーマは念願だった現役時代の南次郎と戦い(※テニスです)、その最中にまたボールがスパークしタイムスリップ…
元の時代に戻ってくることができたのでした。

重要な部分はわからないようにざっくりと共に感じたこと書き連ねてみましたが正直まだまだ語れますね。
語れるけど語りつくせない面白さと感動がそこにはある。
感動の一因に本編終了後にシアターテニフェスプチと銘打ったプチコンサート的なものがあります。
コンサートといっても歴代キャラソンに公式の原画によるMADがついた神々の本気の遊びタグがつきそうな濃い~~~内容です。
このテニフェスプチの内容もDecideとGloryで違いがあります。
前者は各校の部長の持ち歌、後者は各校の代表曲…のはずなんですけどなんでそれwwwみたいな曲もありますがまあもうとにかくペンライトが欲しくなるし声出し応援上映可能な世界線だったらさぞ盛り上がったろうなという大満足なおまけ(おまけとは)があるので最後までお見逃しなく!!!

テニプリっていいな!!!